みなさんこんにちわ。私はまだ始まって2年の共通テストを一番最初の時に受けたことがある現役大学生です。今回は実際に受けてみて思った本音を掘り下げていければと思っています。
センター試験と共通テストの違い
2022年の一月から大学受験をする上で、センター試験(大学入試センター試験)だったものが共通テスト(大学入試共通テスト)という形に変わりましたね。そこでそもそも共通テストではセンター試験と違って何を図るテストなのかを掘り下げていきたいと思います。
センター試験:平成2年(1990年 現在33歳の方)から始まった大学入試になります。『大学入学志願者の高等学校段階における基礎的な学習の達成の程度を判定すること』とされています。
国公立大学だけでなく、一部の私立大学も取り入れていた受験方法なので大規模な受験だったそう。
参考:https://www.benesse.co.jp/zemi/media/article/kou_center/
一方で共通テストとは
共通テスト:令和3年(2021年 現在19歳の方)から始まった大学入試になります。『知識を活用しながら思考力や判断力を発揮して解くような問題が必要』とされています。
対象の受験者はほとんどが国公立大学受験希望者ということもありましたが、私立大学にも共通テスト利用というものができましたので、現役生の1/2ほどが受験したとされています。
参考:https://www.benesse.co.jp/zemi/media/article/kou_center/
センター試験の時は私立大学も入試の一つとして取り入れていたのですが、共通テストでは私立大学のほとんどで「共通テスト利用」と言って、推薦入試のような形をとっています。なのではなから私立大学を目指している方は、共通テストの勉強もせず、志望している私立大学で実施しているテスト勉強をしていました。なので全教科を勉強する必要がなくなってきていました。
教科別の違い
国語
結論から言うと、そんなに変化はなかったように感じた。
センター試験も共通テストも
・評論文
・小説
・古文
・漢文
の四つの構成になっています。漢字から語句の意味を問われ、さらには読解問題までそんなに大きく変わった点はありません。
数学
大きく変わった点といたしましては、数学1・Aの試験時間がセンター試験は60分だったものの、共通テストは70分に増えたことです。さらには、共通テストは自分の持っている知識から思考し、判断して問題を解く能力が求められています。なので数学の問題の出し方が少し意地悪になってきました。具体的には日常生活に無理やり例えてくるんです。
2023 数学1・A
太郎さんと花子さんはバスケットボールのプロの選手にはリングと同じ高さでシュートを打てる人がいることを知り、シュートの打つ高さによってボールの軌道がどう変わるかを考えています。と言う問題があります。(この問題は二次方程式を使った問題です。)
2023 数学2・B
太郎さんと花子さんはキャンプ場のガイドブックにあるマップを見ながら話しています。
太郎:キャンプ場の地点Aから山頂Bを見上げる角度はどれくらいかな。
花子:地図アプリを使って地点Aと山頂Bを含む断面図を調べたら、図1のようになったよ。点Cは山頂Bから地点Aを通る水平面に下ろした垂線とその水平面のとの交点のことだよ。
太郎:図1の角度θはAC BCの長さを定規で測って三角比の表を用いて調べたら16度だったよ。
花子:本当に16度だったの?図1の鉛直方向の縮尺と水平方向との縮尺は等しいのかな?
と言う問題です。
(この問題は三角比を使った問題です)
と言うように、太郎さんや花子さんが日常生活から問題を出してきます。実際問題だけ見てみるとそんなに難易度は高くはありません。しかし、ここで求められる力というのは、読解力です。これまでのセンター試験の数学ではほとんど必要のなかった力です。しっかりと文章読み理解してから取り組むことをお勧めします。
英語
まず大きく変わった点が4点あります。
英語の変わった点 一つ目
問題文が日本語ではなく英語に変わります。これは現在の授業と同じですよね。ほとんどの学校で英語の授業が英語のみで行われていると思います。これがテストまで影響したということですね。これは問題文だけわかればいいということではなく、しっかり何を問われているかを理解しないといけません。なので、とにかく模擬テストを繰り返し決まり文句になれることが大切です。
英語の変わった点 二つ目
リスニングの回数が一回のみという問題が増える。センター試験では全てのリスニング問題が2回読みでした。共通テストになってから、前半のリスニング問題に一回読みが適応されたのです。最初の問題の方は短いということもあり、一回読みになったのか?でも短いからと言って侮ってはいけませんよ!短いからこそ短い文の中に大事なことが凝縮されています。共通テストの模擬テストを繰り返しやりましょう!
英語の変わった点 三つ目
リーディングとリスニングの配点が100点100点になりました。センター試験では筆記が200点・リスニングが50点という配分でした。共通テストではどちらも100点100点!ライティングに重きを置くことができなくなりました!どちらも同じくらいの勉強量が必要になりました。
ほとんどの大学で 1:1 の割合で見てくれるのですが一部の大学で 4:1 3:1 というところもありますので注意を。
英語の変わった点 四つ目
発音・アクセントの問題がなくなりました!これは嬉しい知らせですね。センター試験では最初の方に単語のアクセント・発音が聞かれます。しかし共通テストではそれがなくなり軽い短い文章の単語の穴埋め問題に変わりました。
センター試験過去問やって意味あるのか
これは正直あります。共通テストとセンター試験の差として僕が感じたのは、
少し読解力が必要になったかな?
というくらいです。なのでセンター試験の過去問を使って勉強をしても共通テストで使える知識はしっかりと身につきます。だって聞かれる知識は何にも変わらないんだから。センター試験の英語の長文も、国語の読解問題も大して変わらないと感じます。さらには理科科目や社会科目は知識を聞く問題ばかりなのでこれについても解いて何も問題もないと思います。
しかし、共通テストを考えて作られた模擬テストなどはやっといたほうがいいですよ。何周もすることをお勧めします。これらが終わってやることがなくなった人は全然センターの過去問をやってもいいですよ。
共通テスト利用は出すべきか
結論:出すべき
理由:共通テストを受けてさえいれば何個でも出願できるからです。これが滑り止めにもなりますし、これが本命の出願にもなります。
経験談
自分の経験談を話していくと、自分はまず国公立志望でした。国公立志望のためとにかく共通テストの受験が必要でした。毎日共通テストに向けて勉強をし共通テストが終わると国公立のテストの勉強に移りました。自分は国公立に行くことしか、考えていませんでしたが一応関東の私立大学のいくつかに共通テスト利用を使い出願しました。いざ国公立のテストの当日を迎え無事終えることができました。
国公立の合格発表の前に共通テスト利用の合格発表が行われました。そこで自分は共通テスト利用の勉強のおかげもあり全て合格できました。そして国公立の豪華子発表です。自分は落ちてしまいました。とても落ち込んでしまいました。そして自分は関東の私立大学に入学することになりました。
しかし今になって考えてみると共通テスト利用にとても助けられました。このような経験から共通テスト利用は出すだけ出しておいて損は全くありません。
絶対受かるだろうなという私立大学、もし受かったら嬉しいだろうなとと考えている大学に共通テスト利用を出願するといいでしょう。
まとめ
最後まで読んでくれてありがとうございました。共通テストを控えている方、国公立入試試験・私立試験を控えている方は頑張ってください!大学生は最高ですよ?!時代が流れていくとセンター試験て何?となってきますがまだセンター世間の名残がある今はこの記事を参考にしてくれると助かります。